(日 時)  ’04年 9月12日(日)
(天 候)  晴
(メンバー) 単独行
(場 所)  愛知県・奥三河
(高 さ)   明神山(1,016m)



三ツ瀬から見た「明神山」−山渓「愛知県の山」より

 洋の東西を問わず、山は神の棲む所として崇められてきた歴史を持つ、日本も神や仏に関する山名を冠した
山が多い。明神も神を讃える呼び名の一つである。愛知の山で最もアルペン的な山容の明神山は、随所で
岩稜を越えねばならない厳しい山だ。(山渓「愛知県の山」より)

(地図)


9月12日(日)  7:11  今日は天気も良さそうなので、「明神山」へ出かけることにした。来週の「南アルプス」
の予備運動でもある。
 単独行でもあり、電車とバスとの航行となった。
亀崎(7:11)−−大府(7:25/7:33)−−豊橋(8:07/8:12)−−東栄町(9:43)
 豊橋からは、2両の電車であったがリュックを背負った客が10人くらいいたので、
ひょっとしたら「明神山」へ登るのかな・・・・・と思っていたら、三河槙原で全員降りてし
まった。電車に残った客は3人のみであった。
   9:45
「東栄駅」                     「村営バス」
 ここで降りた客は、私を含め2名であった。もう一人のおばさんもこのバスに
乗り込んだ。このバスは、オール区間100円である。
   9:55
三ツ瀬口                     明神山への林道
 バス停「三ツ瀬口」で降車する。ここから登山口まで歩くのだが、ここで大きな
間違いを起こしている。全くの思い違いで、案内本には40分と書かれていたのを
全く忘れてしまい、すぐにでも登山口に着くとの思いで歩き出す。
 涼しそうなアスファルトの村道もつかの間、照り返しの強い日差しの中を歩き続
ける。
   
彼岸花                      センノウ
 暑い日差しの中を歩き続けるが、村道の土手にはこんな花が咲いている。しかし、
明神山への案内は全くない。不安を感じながら歩き続ける。途中で、大きな分岐が
あったがどちらに行けばよいのか分からない。人影も全くないので聞くわけにもいか
ない。当てずっぽうで行くしかない。
  10:50
プレ登山口?                  登山口
 歩き続けて45分ようやく登山口らしい物を見つけた。(左)ようやく登山口たどり
着くことができた。車が3台停車してあった。結局ここまでやって来るのに、50分
程かかってしまった。日の照り返しの中を歩いていたため、ここまででヘロヘロに
なってしまった。
   
登山口                     ヤマホトトギス
 こんな所に「ヤマホトトギス」の花が咲いていた。時期はもう過ぎていた。
  11:20              
登山道                     銀名水
 ようやく登山道に入り涼しさを感じてきた、この銀名水もさぞかし冷たくて美味しい
だろうと飲んでみた、温度は全くの「ヒンヤリ感」を感じない。期待はずれだった。
  11:35              
2合目(尾根)                             最初のハシゴ場
 ようやく尾根にたどりついた。ここからは、ハシゴ場や鎖場などが連続してくる。
  12:15
  /
12:35
              
岩場                        6合目分岐
 3合目あたりから岩場の連続である。ようやく6合目の分岐にたどり着き、昼食を
摂る、昨日買った「アンパン」を食べたがアンコがたっぷりで1つで腹一杯になる。
 ここで今後のスケジュールを考える。
 (考える条件)
  @登山口までの50分遅れと、登山でのバテで1時間遅れ。
  A頂上まで予定の時間(45分)は更に遅れるだろう。
  B頂上での1時間休憩を30分に短縮する。
  Cバテで下りも更に遅れるだろう。
 以上の条件から、予定を変更する。当初は、この分岐から乳岩峡を経て三河河合
にでようとしたが、この方が更に時間がかかるのでピストンとした。
 この時点でかなりバテていたが、頂上は目指すことにした。
  13:05                  
ハシゴ場                痩せ尾根            登山道
 「ハシゴ場」を登ると「痩せ尾根」に続くが思ったより痩せていなかった。ヨレヨレの
状態であったが腰をかがめること無く歩ける。
  13:20
  /
13:40
              
頂上で                     頂上の展望台
 この時間では誰もいないだろうと思っていたら、1組の夫婦がいたので早速お願い
して1枚撮ってもらった。バテバテなので展望台で寝ころんでいたが、暑さで気持ちが
悪くなってきた。胸がムカムカするのであげようとするが何も出てこない。あーあー
気持ちが悪い。日陰で寝ていても気持ちが悪い、完全に熱中症になった模様だ。
水分は結構摂ってきたが、身体が燃えるように熱く感じ取れた。
                    
明神の碑                      東栄町(?)
 気持ちの悪さでゼイゼイいいながらヘロヘロの状態で下山した。兎に角、あまり
ゆとりはない。6合目当たりまできたら、ゲップが出て少し腹気持ち良くなった。
「銀名水」にタオルを濡らし、頭全体を冷やしたら何となく回復してきた。何度も
何度も頭を冷やした。やっぱり完全な「熱中症」だったらしい。
  15:55
  /
16:34
 ようやく登山口まで戻ることができた。ここでも沢の水に頭を冷やして身体の
回復を図った。もう時間がギリギリの状態だ。バス停迄に車と出会うことを祈る。
その車にお願いして「バス停」まで送ってもらおうと思っている。
 しかし、こういう時に限って全く車も人影も見あたらない。不運だ!!最終バス
時刻は16:38だ、いくら早足で歩いていてもこの調子だと間に合わない!!!!
 最後の10分位をバス停まで走っていった。バス停に着くと、ゼイゼイハァーハァー
である。時間を見ると31分なので間に合った!!間に合った!!
 バス停の時間を見ると、なっなっなんと、16:34になっているではないか。間一髪
だった。乗客は私1人だけ・・・・・・・。
  16:54
東栄駅待合室
 
駅についてしばらく時間が合ったので、駅前の店(何屋さんか?)でビール等が
あるかどうか尋ねるが何もない。とりあえず、アイスクリームと自販機でコーラを買う。
 待合室に立てかけてある棒きれは、今回の私の杖である。この杖のおかげで助
かった。まさに命の杖だったが、電車の中等に持って帰るのは抵抗があったので
ここで別れることにした。
  18:31
  /
18:37
 豊橋駅でのわずかな乗り継ぎの時間を利用してアルコールを求める。卑しいので
2缶購入して乗車した。ところが、その1缶を飲むにも結構時間がかかるのである。
結局、電車の中で飲めたのは1缶だけであった。
  19:55  朝出発をした亀崎駅に戻った。身体は完全にバテている。とりあえず風呂に入って
定番の酒を飲んで眠った。
あとがき   今回の「山歩き」は、電車とバスの乗り継ぎ登山になるのでいろんな情報をインター
ネットを通じて収集して出かけたが、結果的には大失敗に終わった。
 ちょっとしたスケジュールの思いこみで、登山口までの往復2時間を忘れていたのが
決定的だった。その結果が、熱中症へと繋がったと思う。愛知県の1、000m程度の
山では平地と温度がほとんど変わらない。
 下山途中で「蛇」を2匹見た、マムシではなく普通の黒い蛇であったが気持ちのよい
ものではない。
(教訓)
 @近場の1、000mそこそこの山には夏場は登らない。
 Aできれば「マイカー登山」にする。


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