羊蹄山


(日 時)  ’19年 8月 4日(日)
(天 候)  晴れ
(メンバー) 「りんゆう観光」によるツァー登山 (♂2人 ♀12人 インストラクター3人)
(場 所)  北海道・虻田郡倶知安町〜京極町
(高 さ)   1,898m
(距 離)  11.8Km


 正確には後方羊蹄山で「しりべしやま」と読む。アイヌ語ではマッカリヌプリ。美しいコニーデ型の死火山なので蝦夷富士とも呼ばれる。道央圏では群を抜いての最高峰で、特に残雪期の姿はみごとだ。山頂部と倶知安コース沿いの植物群落が天然記念物に指定されている。
                (「山と渓谷社」(日本百名山 登山ガイド)より)

                 「ホテルニセコアルペン」の駐車場より望む


            
                    行程図(クリックで拡大)


                          登山行程断面図(クリックで拡大)


(行 程)

8月3日
 8:20
  /
 9:50
ANA701で札幌へ
10:45
  /
11:22
エアポートライナーにて札幌へ
11:30
  /
12:00
「エスタ・ラーメン共和国」・白樺山荘で醤油ラーメンを食す
13:35 JR北口駐車場から出発
14:45 中山峠にてトイレ休憩
15:20 行動食の買い出し
16:20 ホテル到着
18:00 夕食
21:00 就寝
8月4日
 4:30
ホテル出発
 4:50 登山口出発
 5:10 一合目にて休憩(各々の休憩時間は5分程度)
 6:00 二合目にて休憩
 6:30 三合目にて休憩
 6:55 四合目にて休憩
 7:30 五合目にて休憩
 8:10 六合目にて休憩
 8:45 七合目にて休憩(15分休憩)
 9:25 八合目にて休憩
 9:50 九合目にて休憩
10:30 北山
11:10
  /
11:40
羊蹄山頂上で休憩
12:30 八合目にて休憩
13:10 六合目にて休憩
14:05 五合目にて休憩
14:45 四合目にて休憩
15:15 三合目にて休憩
15:35 二合目にて休憩
16:10 登山口到着
16:35
  /
17:45
京極温泉にて入浴
19:30 JR北口駐車場に到着
20:00 ホテル到着
22:00 就寝
8月5日
 8:30
ホテル出発
 9:20
  /
 9:57
エアポートライナーにて新千歳空港へ
12:20 千歳離陸
13:45 中部空港
15:00 自宅に到着

前書き  北海道で初めて登った山が『羊蹄山』だ、飲み仲間5人で登山口で仮眠しながら登った。ところが、山頂に着いた頃はすっかり雲の中に入り、ガスだけで何も見えなかった。とりあえず、頂上に行って写真だけ撮って下った・・・という思いだった。
 そんな思いから、7年後北海道の「りんゆう観光」ツァーでリベンジすることにした。前日、ニセコで宿泊し早朝の出発で日帰り登山を目指す・・・というツァーである。
 早朝からの出発で登頂を目指したが、5合目で3名の女性がリタイヤしたことにより、インストラクターが一人減り、17人の登山客に対し2人のインストラクターのみとなった。この後、隊列に乱れが発生し9合目で重要なコメントがあった、「頂上を目指すには、この状態では困難なので、ここで引き返します!!」・・・エッ!エッ!エッ!エッ!
 ここまで来て、なんでやねん・・・・先週あった「トムラウシ遭難事件」が大きく影響していると思う。
 こんなことがあってから10年経った、もう一度『羊蹄山』の企画があったので参加申し込みをした、ところが後で知ったのだが、70歳以上は体力度に問題があるので、原則禁止を後で知った。・・・・・この時、既に航空便ホテル予約を終えていた。( ;∀;)
 ツァーが近づいてくるので、とりあえず「りんゆう観光」へ電話してみる。対応者がこれまで何回か登っているMさんだった、Mさんは過去の実績から”大丈夫ですよ!”と言ってくれた。・・・これで、ツァー参加には不安が無くなった。
8月3日

 8:20
  /
13:30
 今日のツァーは、札幌JR北口で13:30の集合なので、中部空港を8:20の始発で札幌へ向かう。
 13:30に北口を出発し、16:20に「ホテルニセコアルペン」に着く。
16:20
  /
21:00  
 ホテルでの部屋はツインを一人で使用できる、超快適空間である。夕食もバイキングで、生酒(300ml)を2本飲んでしまった。これが、後に効いてくるのか・・・・!?
 前に居合わせたアラサー風の娘や、アラヒフのお姉さんとの会話が弾んでしまった。
8月4日
 3:30
  /
 4:30
 4時半の出発なので、3時半に起き前日買っておいたオニギリを食べ体調を整えて出発の準備をする。
      
 ホテルの駐車場に出てみると、これから登る「羊蹄山」のシルエットがはっきりと見える。これまで、こんなにハッキリと「羊蹄山」を見たのは初めてである。
 4:50
  /
 6:30
比羅夫登山口
 半月湖野営場にもなっておりスペースも広く、トイレがあるのも便利である。今回は、この「倶知安コース」から登り、「京極コース」へと下る予定である。
いざ!出発!!
 軽いストレッチを実施して、いざっ出発。懐かしい登山口だ、兎に角ひたすら歩くのみである。しかし、いくら歩いても身体が登山に馴染んでこない。通常は30分から1時間程歩けば、自然と身体が馴染むものだ・・・不思議だ、とりあえず被服調整で汗をかかない工夫をしながら歩く。
キツリフネ ヤマアジサイ
ツルリンドウ イワギキョウ
ヤマハハコ ハイオトギリ
1合目休憩(立ち休憩) 2合目休憩(立ち休憩)
3合目付近から望むニセコアンヌプリ
 今日は天気がいいので、目の前のニセコアンヌプリが良く見える。3回目だが、こんなにハッキリした眺望は初めてだ。
 7:30 5合目、6合目
 ここまで歩いてきても一向に体の調子が上がってこない、インストラクターに調子が悪いことを告げた。私(ワタシ)的には、リターンも含めて告げたつもりだったが、ツァーリーダが「○○さんは、私のすぐ後についてください」と言って、何が何でも連れて行く気でいる。
 ここで、リポビタンDを取り出し半分ほど飲んでおく、必ず体力が戻ってくるはずだ!!
 自分の身体を信じて・・・とりあえず歩く、私の山歩きポリシーは当たり前だが『余力を持って歩く』・・・ことなのだが、今回は全く異なる。こんなところで一杯一杯で歩いている。こんな事でいいのか、自問自答しながら次の休憩を楽しみに・・・トホッホッ( ;∀;)
 9:50
  /
10:30
9合目(ニセコアンヌプリが400m下方に見える、9合目分岐で休憩)
 とうとうここまでやってきた、10年前もここまでやってきたのだが、ここで引き返すことになった。「前書き」でも少し触れたが、この後頂上を目指してみると・・・リターンしたことが理解できた。
オヤマソバ ミヤマアキノキリンソウ
頂上を目指す
 まだまだ頂上まではありそうだ、なるべく足元だけを見てツァーリーダーについていくだけです・・・情けない((+_+))
 下の方から、上半身裸で登ってくる男性が二人いる、外国人にはこの手の者が多い。近づいてきてビックリ!!なんと、日本人だった。
北山(1、843m) 頂上(1、898m)方面
 ようやく外輪山の淵にたどり着いた、ここは北山といって三等三角点がある一つのピークである。まだ、頂上まではしばらくありそうだ。
 羊蹄山の頂上には、3つの噴火口(釜)がある
母釜 子釜
    
父釜
11:10
  /
11:40
頂上に立つ 頂上
 既に『体力』は使い果たし、『気力』のみでやってきた。この「頂上にもう一度立つんだ」という思いに支えられて・・・・立つことが出来た。(^^♪
 ところが、頂上に立つ頃足がピリピリし出した・・・やばい!!こんなところで足がつっては下りはどうなるのか・・・心配( ;∀;)
 ここで30分の休憩をくれたが、直射日光で暑いの何の・・・早く下りたいという思いだった・・・もったいない話だ。
11:40
  /
16:10
イワブクロ ヨツバシオガマ
サマニヨモギ ミヤマホツツジ
京極登山口 羊蹄山の重みを感じる
 つった足をだましだまししながらストックを使用して下る。私だけでなく、みんなもかなり足に来ているようだ。ちょっとしたところで滑って転ぶことがたびたびだ。
 兎に角、自分の足で降りなくてはならない、誰かがおぶってくれるわけでもなく、ヘリコプターが降ろしてくれるわけでもない。ドラえもんのタケコプターが欲しい。
 そんなことを考えながら、ひたすら下るが眼下に広がる京極町の畑がなかなか近づいてこない。疲れは、既にピークを越えている。休憩では、ツァーリーダーがいろいろ気を使ってくれる。
 16時を過ぎた頃になると、林道が現れいよいよ平地に近づていることがわかる、最後の力がみなぎってくる。
 着いた!!着いた!!着いた!!着いた!!着いた!!着いた!!
この後は、「京極日帰り温泉」に入ってリフレッシュするだけだ。
16:35
  /
17:45
京極温泉 リフレッシュ剤
19:30
  /
20:00
札幌北口ターミナル〜ホテルへ
 定宿にしている「すすきのアパホテル」へは、地下鉄豊水線を使用するのだが、途中に東急系のデパート「エスタ」のデパ地下により、値引きされた「寿司」を買ってホテルへ向かう。今日は16巻パックは無く、10巻パックで200円引きだった。
 飲み物は、ホテルの1階にローソンがあるので、ビールと寿司で札幌の夜を過ごす。
8月5日
12:10
  /
15:00
ANA706(12:10-13:55)で帰る
 中部空港に着くと、やっぱり暑さと湿度が堪える。
 北海道も、気温は高かったが湿度が低いのが分かった。
 この暑さの中で、明日は仕事だ!うんざりするが遊んできたので仕方がない。
後書き  今回の羊蹄山は「達成感」だけが残り、「山登りの楽しみ」を楽しむことが出来なかった。よくよく考えてみると、本州の山で、1、500m以上の高度差の山を『日帰り』で登ることはない。本来は1泊2日の行程が当たり前だ。
過去に登った羊蹄山
 ●後方羊蹄山(2002.9.20)
 ●後方羊蹄山(2009.7.27)


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